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秘仏御開帳で長楽寺さんへ

今日から令和元年ですね。日本も、そして世界も、平和で平穏でありますように。今日も結構霧が深くて、坂本からお山は何も見えません。

京都の非公開文化財の春の特別拝観をしているので、その中から今日は長楽寺さんへ。先日京博での時宗の聲明と踊躍念仏の整理券をゲットできずに聴けなかったので、ちょっと楽しみにしていたのだけれど、到着してみてびっくり。朝バタバタしていてちょっと遅れちゃったんだけど、門前には長蛇の列が。令和元年5月1日と入った御朱印が欲しい人がいっぱい。私なんて、そんなこと考えてもみなかったけど。拝観だけの列はそこまで長くなかったんだけれど、法要をちょっとでも見たいという人が結構いて、境内に入ってからもなかなか列が前に進みませんでした。それでも途中から聲明やお念仏がお堂から漏れ聞こえてきたし、終わり頃はお堂にも入れたので、やっぱり行って良かったです。私の場合は、秘仏ももちろん拝観したいけれど、いちばん気になるのは聲明やお経とか法式とかなので、お参りの大多数の方とは興味の対象がちょっと違います。今日のいちばんの発見は、時宗でも読経の時の木魚、裏打ちするんだってこと!浄土宗でするのは知ってたけど。

天台聲明とどれくらい同じか違うかが知りたくて聴いてたんだけど、今日ちょっとだけ聴いた限りでは、時宗の聲明は節回しがもっとずっとシンプルみたい。でもお導師されてたご住職の声が大変に良くて、思わず聴き入ってしまいました。法要の後で、ご住職からご挨拶があり、簡単にお寺と秘仏についての説明が。長楽寺さんは、元々は天台宗のお寺で、鎌倉時代に浄土宗に、更に室町時代に時宗に改宗されたそうです。また建礼門院はここで御髪をおろして5ヶ月を過ごした後に、大原の寂光院に移られたのですって。秘仏の准胝観音は、天皇陛下の即位の時と厄年にだけご開帳になるものです。伝教大師が入唐する際に難破しないようにと海上に現れた観音さまを、後に伝教大師が自ら彫られたものですって。准胝って凄く真言宗ってイメージがあって、普通天台では観音さんとしては数えない気がするのですけれどね。ついでに、収蔵庫で拝観できる阿弥陀三尊像は、恵心僧都源信の作ですってよ。

以前にもお参りしたことがあるので知ってるのですが、境内をサクッと散策。こんな筍をハケーン。雨が降ってたので、雨後の筍というより、雨中の筍ですね。こんなに大きくなっちゃったら、もう固くて食べられないけれど。

一応、京都市内が見渡せるところまで行きましたが、ここは墓地の一角です。

ここには色んな人のお墓が残ってるのですが、いちばん有名なのは頼山陽でしょうね。

境内を後にして、ランチを食べようと三条河原町へ。円山公園、祇園さん、四条通を通るという致命的なミスを犯しました。観光客、しかも外国人が多くて、歩きにくいことこの上ない。途中でこんな景色を見たんですが、なんの工事でしょう?先斗町歌舞練場のところなんだけど。

久しぶりに進々堂のカフェレストランでランチ。みつせ鶏もも肉ハーブローストタプナードソースで、パン食べ放題のセットにしました。それにしても、お上品な量よね。これじゃアメリカなら前菜にしかならないわ。今日食べたパンは、クロワッサン、ブリオッシュ、全粒粉パン、ガーリックブレッド、明太フランス、クランベリーと胡桃のパン、チーズのパン、うぐいす豆のパン。パンはとても美味しかったわ。本当はレトロバゲットを買って帰りたかったのだけれど、今日は雨降りなのでまたの機会に。

東急ハンズとロフトもちょっとブラブラして覗いて、お買い物して帰ってきました。家に帰ってきて、この山に低く雲が垂れ込めている景色を見ると、家に帰ってきたな~ってホッとします。人混みを歩いて、疲れたわ。

柚子餡のお菓子を買いに行ったはずなのに、全然違うものばっかり買って帰ってきちゃった。これは近所の廣栄堂寿延さんの。左から青若葉(抹茶餡)、花菖蒲(練りきり)、味噌餡の柏餅。