掃除機という名の怪獣

今日はね、マミーがおうちの大掃除を始めたの。あの人、計画的になんてことは絶対になくて、いつも突然何かを始めるのよ。しかも思いつきだけで。それで今日はお掃除モードにスイッチが入ったらしくて、バスルームと2階をお掃除したと思ったら、今度はキッチン。カウンターの上にあるものを全部どけてスチールウールでゴシゴシ。ついでに冷蔵庫の上まで掃除してたわ。まぁ拭き掃除は思う存分やってくれて構わないんだけど、桃は掃除機っていうものが苦手なの。だってあれ、轟音で桃に迫ってくるんだもの。怪獣かしら?一度なんて、マミーったら私に掃除機かけたのよ!抜け毛が全部吸い取られていいですってよ!酷いわ。桃はもう怖くて怖くて、身動きも取れなかったの。でもね、怖いけどちょっと気になるのよ、あの怪獣がどこに行くのか。だからいつも、そっと後ろを付いて歩いてるの。でも向こうから桃の方に走ってきそうになったら、大急ぎで逃げるわ。

本日の桃の格言。「怪獣の、お陰で逃げ足、速くなる。」