日別アーカイブ: 2013年9月3日

あの人は今

JohnLone_05092012

久し振りに映画「ラストエンペラー」を観たら、そう言えば最近あのジョン・ローンってどうしてるんだろうって思ったのがきっかけですが、去年還暦を迎え、こんなおじいさんになっておられました。あの映画が封切りになった当時、私はまだ高校生。確かにあの時もハンサムな顔の人だとは思いましたが、彼の外見に関する感想はそれ以上にはなかったように記憶しています。あの前に「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」で名前を広く知られるようになった彼ですが、あの頃は30代半ば。実年齢より5歳くらい若く見えて、時々まだあんちゃんっぽい風貌が見え隠れしていたように思うのは、私だけでしょうか。この後の「チャイナシャドー」での役者ぶりは、当時やっぱりまだ若かった佐藤浩市をすっかり喰うほど。そして「Mバタフライ」の終盤のすっぽんぽんシーンは、嫌いじゃない人にとっては悩殺モノでした。気持ち悪いと思った人には評判悪い映画だけど、私はあれで彼は、役者としての当時の自分の深みと幅の広さを遺憾なく発揮したと思うけどね。京劇の女形のシーンを吹き替えなしでやれたのも、彼だからこそだし。40になるかならないかだった頃の彼は、外と中のバランスが絶妙で、色んな意味でいちばん美しかったんじゃないかな。ビックリするほど細い腰してるけど。作品をじっくり選びたいからって、出演作品の数はあまり多くありませんが、一応色々やってみたのね。知る人ぞ知る無類のカラオケ好きが高じたのか、アジアで大きく売り出すには歌も歌って身近な人ですアピールをしなくちゃいけなかったからか、CDまで出してます。しかも1枚は英語で1枚は北京語。流石にプロの歌手ではないので、時々微妙に音痴にはなりますが、センスは悪くありません。ただし、英語の方は知らないけれど、北京語のCDは滅茶苦茶哀しいというか寂しい歌詞ばっかりよ。私生活の孤独さを売りにしてるからでしょうか?近年では中国のテレビや映画に時々出てるところを見ると、ビジネスセンスはあったみたいね。

最近のハリウッドの映画は商業主義が先行して、芸術的に意味のある作品がほとんどないって曰ってたけど、私も同感よ。ネタ切れしてると思うわ。観たいと思うようなもの、5年に1本あるかどうか・・・ と考えると、もうこの先ハリウッド映画でジョンちゃまを拝むこともないのかなと思うので、北京語の映画やドラマに手を出しました。「自娯自楽」って映画に出てるんだけど、年齢的にちょっと無理があるとはいえ、今までとはまた全然違う田舎の垢抜けない純粋なお兄ちゃんの役を好演してます。ご本人はこの映画も、自分の思い通りに演技させて貰えなかったって、ご不満のようですけど。いやね、1990年のピープル誌の世界で最も美しい50人のひとりに選ばれ彼がですよ、ジャージの上下の上から毛糸のチョッキを来て、また更にジャージとか上着とかを羽織ってて、しかもその色の組み合わせが色盲かと思うようなセンスの悪さっていうのが、衣装とはいえ吹き出すレベルです。ラッシュアワー2の時みたいに、見るからに高級そうなスーツをバシッと着こなして映画に出てくるイメージがどうしてもあるんだけど、それから考えるとよくあの映画に出たなというか、今までやったことがないものにまたひとつ挑戦したよって言われそうな・・・(笑)

まあ何はともあれ、自分がいちばん幸せになれる場所で、元気に長生きして下され。